2011年05月10日

この「フーズ・フォーラス」事件から考えられる事を少しまとめて見たが...

〜夢は「日本一の伝説レストラン」 勘坂社長、成功者から一転…〜

 「申し訳ございません」。「フーズ・フォーラス」(金沢市)の勘坂(かんざか)康弘社長 (42)は金沢市の本社前で土下座し、集団食中毒の被害者に謝罪した。近年、地元紙や業界誌で成功者として紹介され、「日本一の伝説となるレストラン チェーンを実現」と夢を語っていたが、頭を地面に押しつける姿に、かつての面影はなかった。

 業界関係者らによると、勘坂社長は大学在学中にディスコの黒服としてアルバイト。卒業後、派遣社員などを経て、平成10年に同社を設立した。起業に向け、派遣時代は親と同居しながら毎月30万円を貯金したといい、周囲に「お金をためることは簡単。使わなければいい」と話していた。

 業態として焼き肉店を選んだ理由は「価格が高い店が多く、手頃な価格で提供できればいける」。和牛カルビ380円、和牛ユッケ280円などの低価格が人気を呼び、10年余りで北陸と神奈川に20店舗を展開。22年3月期の売上高は17億円余りにのぼった。

 新聞やテレビにも登場。勘坂社長は自らの性格を「石橋を3回たたいて渡るほど慎重」と表現する一方で、29年度までの東証一部上場、32年度までの300店舗出店を公言する強気の一面も見せた。

 食中毒直前の4月18日にも、日本テレビ系のバラエティー番組が紹介し、「激安価格を実現」「高級店並みの接客」と絶賛。動画投稿サイトに番組の映像が次々と転載され、「番組を見ていった人もいるだろうに」などの書き込みも相次いだ。
〜“肉の表面削る作業 指導されず”〜

 4人が死亡した焼き肉のチェーン店の集団食中毒事件で、富山県内の店のちゅう房で働いていた従業員がNHKの取材に応じ、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取る、トリミングという作業を指導されなかったと証言しました。警察は、肉が流通のどの段階で汚染されたのか特定を進めるとともに、店での衛生管理の実態について調べています。

 焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件では、富山、福井、神奈川の3つの県で生の牛肉のユッケなどを食べた4人が死亡し、24人が重い症状になっています。警察の合同捜査本部は、業務上過失致死の疑いで、チェーン店を経営する金沢市の「フーズ・フォーラス」などを捜索し、捜査を進めています。

 この事件で、食中毒が出た富山県内の店舗のちゅう房で働いていた従業員がNHKの取材に応じ、食中毒を防ぐために国の衛生基準で定められた、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取るトリミングという作業を、会社側から指導されていなかったと証言しました。

 この従業員は「会社のマニュアルにも一切なかったし、作業自体を知らなかった」と話しています。一方でこの従業員は、ユッケ用の生の肉は専用のまな板で切り分け、アルコール消毒も行っていたと話しています。警察は、肉が流通のどの段階で汚染されたのか特定を進めるとともに、店での衛生管理の実態について調べています。
 twitterやFacebookでこの事件については結構発言しているので、とりあえずそこでの発言と考える事をまとめてみました。

1.厚生労働省からの食に関わる衛生基準と言うのは、実際の所結構厳しい面といい加減な面が同居していたりします:介護業界から話をするのならば、グループホームは職員の検便は強制的です(自分のいたGHはかなり厳しかった覚えがある)。また、厨房からどうしても出せない食材や料理、と言う物が存在しています。例を挙げるなら、生卵や半熟卵。ええ、福祉施設では卵かけご飯ことTKGは原則出せないんです。これは生卵や半熟卵がサルモネラ菌に汚染されている可能性が0では無いから、ということ。ただでさえ免疫力の低下している高齢者にわざわざ食べていただく物ではないからでしょう。今の職場でも厨房の現場からは、刺身の扱いもかなり苦労しますよ、と話を聞いた事があります。逆に、今回ここの社長が「日本で生食用の牛肉は流通していない」と言っているように、実は生の肉を食べる行為は黙認されていた事も否定で来ませんね。鹿児島では普通に鳥の刺身が近所のスーパーで売られています(問題多そうだから買わないけど。自分は信頼できて店主が顔見知りな所で買うか、自分の実家で飼っている鶏を締めるか、だな)。あれも本当は...?監督権のある厚労省や地方自治体がしっかりしたライン引きをしていないからこういうことにも繋がるんじゃないかな?

2.この会社、焼き肉屋が本来やるべき作業の一つである「トリミング」を怠るような事を行なっていたわりには、その他の接客サービスとカに力を入れていた実情があった事。:これはそれこそこの「日本テレビ系のバラエティー番組」のVTRを見ればわかるんじゃないのかな?深くも良くも無いけどさ

例えば、「ケアマネージャーが介護保険を知りませんでした」とか「新しい施設で設備は完璧ですが、職員は介護経験者がいません」とか「市役所職員が税金を貰っているのに払い主の一般市民を馬鹿にしている」とか(最もごく一部を除いてありえない話ではあるが)...これ、他のサービスのレベルがいくら高かろうが根本的な所が駄目なら最初は良くても後々何かしら絶対に大きな問題が出てくる筈だし、出て来ないわけが無い。まさしくこの「フーズ・フォーラス」はそれをやってしまった訳ですね。いや、もちろんその状況から脱却し、もっと成長しようという意識があるのならその問題もなかったのでは?と思うんです。

 最もこれは現菅内閣やTEPCOにも同じ事が言えるのではないだろうか、と現状を見るに思うのですが。基本的な事を外して本来重要な事では無い事でいくら頑張っても、薄皮が剥ければ...、ということでしょうか?これについては我々介護従事者も他山の石、として肝に銘じておかなければならないことです。

3.食の安全性に対しての疑問:食肉業界の黒い噂もいくつか聞いた事がありますが、そもそも食肉業界は江戸時代の身分制度や在日問題にも関わる闇が存在しています(どうも鹿児島はこれがあまり無い様な気がするのですが...)。今回の事件ではそれについて全く言及されていない事は正直不気味です。皆知っているはずの事、ですけどね。それだけではなく、その他の食材についても同じような事があるのではないのか?と疑心暗鬼に陥りかねません。ただでさえ日本の食糧自給率は40%。これを更に家畜の飼料やF1と呼ばれる自殺因子を持つ輸入種子、それに今年の冬にはミツバチが殆どいなかった、と鹿児島近郊の果樹農家からの報告もある。これらを勘案すると自給率は一桁まで下がる。ただでさえ今年は東日本大震災で特に秋以降日本の食糧に大きな問題が出て来かねない状況。生産が追いつかないと安全性二の次で出荷や調理などを行う業者も出てくるのでは...?と心配です。フーズ・フォーラスに限らず、その他のまっとうにサービスを提供しているお店も疑わざるを得ない状況を作ってしまったのでは?とも思います。

 一番安全なのは自分で作物を作り、自分で家畜を育て、それを毎日の糧にする事なんだろうけど、誰でも出来る事ではない。それに無農薬だから安全であると言う神話は本当に神話のレベル(作物が自己防衛能力を高める為に自分の中に農薬的物質を作る事が知られている)なので、かなり難しいです。自分ちも近い事はやってはいますが、これが毎年完全に出来る自信はないですからね...。それが誰にでも出来ないからこそ人は食の対価としての賃金を貰う為働くし、そこから更にもっと生活を良くしよう、と頑張る。つまり「労働は(人を)自由にする」訳だからね(どっかの掲示板の人達はそれがどうも理解出来ないようですけど)。

4.食文化の変化に業者や厚労省がついて行けない:ユッケを自分が一番最初に食べた記憶はねぇ・・・20数年前に表参道にある焼肉屋だったかな。おそらくそれ以前にもあったのかもしれない(当時は魚以外食うもんがない所からひょっこり東京に出てきたから)けど。正直食べて見てそんなに美味しい物だ、とは思いませんでしたし、それ以降食べる事もなかったかな?牛肉は少しでも火を通すほうが美味いとは思いましたね。

 少なくとも自分が今回被害にあった6歳児と同じ年にそういう食べ物は無かったんですよね。 世界からさまざまな料理が入ってきて、それをどんどん受け入れたのがバブルの時代。日本には宗教に於ける戒律はほぼ存在しないが故に様々な食文化が花開いたのは良いとして、果たしてそれに完全に食の業界や厚労省はついていけていたのだろうか?とも考えます。今更ながら「食肉は火を通すように」と厚労省通達があった事からもどうも泥縄的な感はぬぐえません。厚労省にしろ業者にしろ、食と言う文化について無知な部分もあったのではないでしょうかね?

 ・・・とまぁこんな事。

 色々考えたけど、やはりどんなサービス業であれ、「基本を外した仕事をすべきではない。自己研鑽をしないで仕事をすべきではない」という事ですね。業種は違うけど、反面教師として見るべき事件ではあります。

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posted by y-burn at 10:19| 鹿児島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件・・・その後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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