2011年04月27日

チェルノブイリ事故は、特定の業種だけに当てはまる要因で起こった訳ではない事は認識すべし。介護にも当てはまります。

〜チェルノブイリ:30キロ圏今も居住禁止 事故から25年〜
 
 1986年に旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で起きた原発史上最悪の事故から26日で25年となる。原発から半径30キロ圏内は高濃度の放射性物質による汚染のため居住が禁止されたままで、立ち入り規制解除のめどは立っていない。完全な廃炉に「あと100年はかかる」(ウクライナ政府の担当機関幹部)とされ、最終的な原子炉解体方法の見通しはついていない。国際評価で同じ「レベル7」となった福島第1原発事故にも重い課題と教訓を突きつけている。

 ◇「完全廃炉まで100年」
 チェルノブイリ原発事故は、原子炉4号機の爆発と火災で大量の放射性物質を大気中に放出した。福島原発では原子炉を覆う格納容器から放射性物質が漏れたが、原子炉は破壊されていない。大気中の汚染レベルも10分の1以下とされる。だが現在も事故は収束せず、今後の事故処理も長期化は確実だ。

 チェルノブイリ原発ではコンクリート製の「石棺」で4号機を覆った。事故から半年間の突貫工事だった。耐用年数は30年といわれ崩壊の危険性がある。このため石棺全体を金属製の新たなシェルターで覆う構想が浮上。キエフで19日に開かれたウクライナ支援国会合では欧米を中心に総額約5億5000万ユーロ(約660億円)の資金拠出が表明され、ヤヌコビッチ大統領は「目標とする15年には完成できる」との見通しを示した。

 ただ新シェルターが完成しても、石棺内には放射能を持つ約200トンの核燃料が残る。放射性物質を含んだがれきも約30トンあり、チェルノブイリ原発のグラモトキン所長は「今も緊迫した状況が続いている」と指摘する。

 石棺は新シェルター完成後に解体される予定だが、内部の放射線量が高いため人間が長時間作業するのは極めて困難だ。専門家の間では遠隔操作のロボットを使う案が出ているが、技術的に可能か見通しは立っていない。解体後のがれきなど大量の放射性廃棄物の処理方法も未定だ。

 事故後、原発周辺30キロ圏内から約13万5000人の住民が強制移住させられたが、その後、高齢者ら約260人が自主的に戻った。また環境保護団体グリーンピースによると、30キロ圏外のウクライナ北西部では今も牛乳やジャガイモから高濃度の放射性セシウム137が検出され、住民の健康被害が懸念されている。

 原子力政策や科学史に詳しい吉岡斉・九州大副学長は「チェルノブイリの最大の教訓は、放射性物質の大量放出事故が起こり得るということだった。だが当時の日米欧の原子力関係者は事故を過小評価し、先進国ではありえない特殊事例と片付けた。福島の事故も時がたつと『特殊な事例』と過小評価されるかもしれない」と警告している。
 もう25年ですか...。当時はまだ高校生で、ニュースはテレビラジオ新聞ぐらいしかなく、しかもインターネットなんてものは無い時代でしたからそう詳しくその内情を知る事はできなかったですね。週刊誌も読んでいるわけじゃ無し、受験勉強だけがやるべきこと、でしたから。数年後大学で旧ソ連のウクライナから来た留学生にその恐ろしさを直に聞くことになるのですが...。しかしまさか、その25年後に同じレベルの事故が日本で起こるとは思ってもみませんでした。

 wikipediaには、この事故の要因として以下のことがあげられています。

・運転員への教育が不十分だった。
・特殊な運転を行ったために事態を予測できなかった。
・低出力では不安定な炉で低出力運転を続けた。
・実験が予定通りに行われなかったにもかかわらず強行した。
・実験の為に安全装置をバイパスした。

 一言で言ってしまうなら、これは完全な「人災」。もしこの要因の一つが無かった場合はここまでの被害は無かった、と言う話です。おかげで現在ベラルーシの国土の相当な面積は耕作不可能になり、ウクライナは上記にあるように余計な国費を注ぎ込まなければならなくなった、ということに。事故当時で万単位の事故収束のために亡くなった方もいますし、いまだに放射線の被害で苦しまれている方々もいらっしゃいます。

 今回の福島第一も正直言えば「人災」。想定外の地震があったとはいえ、同じ津波を受けた女川や福島第二が少しの被害で済んでいるのに。最もこの背景には、本来15年で改修をしなければ成らなかった原子炉を40年近く使い続け、騙し騙し使っていたTEPCO、原子力発電を盲目に反対してきた(それゆえに改修も何も出来なかった点も見逃すべきじゃない)似非環境保護団体、双方責任重大ですけどね。

 将来の電気のことを考えると、個人的にはこうなれば良いのでは、と思う事が有ります。素人考えですけど、是非実現させてほしい。

1.原発の増設は完全に凍結。今ある原発については期間限定(結構長い時間にはなると思いますが)で運転を許可。勿論安全対策には万全を期すこと。最終的には原発は0にすることを目標に据える。
2.その期間で風力、波力、太陽光、温度差、地熱などのいわゆる新エネルギー発電の資源開発及び効率化を目指す。
3.オーランチオトリチウム(これはまた別で説明しますね)などの藻で炭化水素を作り、火力発電にはそれを利用する。バイオマス燃料による火力発電なども視野に入れる。
4.これまで大規模発電所からの送電だった電気を、個人宅や事業所、地域などの小規模発電で使えるようにする(大きな送電線による送電ロス、と言う事も考えないと節電にはならない)。
5.周波数の全国統一。これは実際はなかなか困難ではあるらしいが、長い時間をかけてでも50Khzか60Khzかに統一する。
6.家電などももっと省エネが出来るように改良する。
7.節電を心がける。
8.もっと大きく考えるなら東京への一極集中を此処で完全に止めて、地方でも大企業が有り東京と同じ待遇や賃金レベルで働けることや、ネット以外の情報も全国統一(テレビやラジオなどもね)すること。言い方はおかしいのかもしれないが、今回の震災は今までの東京一極集中をもう一度考え直す良い機会に成ったはず。「東京に住まない人間は負け犬」とおっしゃった誰かさん、自分のマンションが液状化で酷い目に遭ってないことを祈りますwww。

...個人的に思いつくのはこんなもん。ただし、条件として、これらに対して国が思い切りからんでくるような状況では今までと同じ。規制をかなり緩和した状態で、というのであれば有りでしょ。特にオーランチオトリチウム等は量産体勢に入れば絶対に国の特殊法人がからんでくるはずですので。
 
 これからのエネルギー政策は大きく変換しなければならない状況に立たされた、と見るべきでしょう。これは日本だけではなくて、世界中そうです。

 この件で思ったことがもう一つ。もし、事故の要因を意味を変えない範囲でこう書き換えると...?

・介護職員の教育が不十分だった。
・特殊な介助を行ったために事態を予測できなかった。
・利用者が現状では不安定な精神状態でも現状維持を続けた。
・介護が予定通りに行われなかったにもかかわらず強行した。
・楽をする為に安全な介助法を自己流で行なった。

 はい、我々介護職員の事故報告書を書くときに当てはまることが有りませんか?そう、チェルノブイリ事故は、特定の業種だけに当てはまる事故要因じゃないんです。さまざまな業種にこの要因は当てはまります。基本的なことを覚えてないと仕事は出来ないし、特殊な方法を生兵法でやっても介護者や介護される側も傷つき兼ねない。認知症高齢者の不穏状態を放っておくと別な行動障害が出るかもしれないし、プランにない介護サービスを(基本的には)やっちゃいけないし・・・。

 もっと簡単に書けば
1.従事者のスキルのレベルは?
2.悪い意味で仕事に慣れてしまっていませんか?
3.顧客の側に立って物事を考える事が出来ますか?
4.本来あるプランを悪い方向に変更していませんか?
5.安全確認しっかりしてますか?

 こんな感じになりますかね。

 逆に言えば、こういった要因を潰していく事が業務上の事故を防ぐ、または事故を最小限のレベルで食い止める、という事にも繋がると思うんですよね。チェルノブイリや福島第一の失敗には実は小さな組織でも学ぶべき事は多いです。

 最後に。放射線でいまだに苦しまれているロシア・ベラルーシ・ウクライナの核被災者、それに東日本大震災の被災者には改めてお見舞い申し上げます。日本はこの福島第一の事故を最後に核惨事を起こさないように努力していくべきだと思うし、微力ながらそうしていきたいと個人的には思っています。

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