2011年03月27日

「心の被災者」になって、「消費の自粛」という第4の災害に目をつぶるな!

〜サービス業を破綻から救え 「消費の自粛」という第4の災害〜

 未曾有の大災害が起きた。行方不明者、そして災害や原発事故からの避難者…。テレビや新聞を見るのが、これほどつらいことはない。

 地震、津波、原発と3つも続いた大災害。実は、そこにもう1つの災害が始まっている。
 「消費の自粛」である。

 このことは、ある種のタブー視をされている。だから、その波は静かに広がっている。しかし、この状況に目を向けず、対応が遅れれば、問題はさらに深刻になる。

〜東京から活気が消えた〜

 先週金曜日の夕刻。銀座界隈を歩いてみた。

 歩行者はまばらだ。店の多くはシャッターを下ろしている。数少ない営業店も、店が薄暗く、いつもの賑わいがない。メニューも絞られている。銀座四丁目あたりも暗い。ショーウィンドーやネオンが消灯されているからだ。

 それだけではない。小売店は物流がマヒしたおかげで、売る商品がない。客がいても、商品が届かないのだ。これは小売店で働く人にとって、忍びないことだと思う。

 被災地や銀座ばかりではない。

 日本各地から悲鳴が聞こえてくる。しかし、その声はなぜか小さい。

 これが静かに始まった「消費の自粛」という衝撃波である。

 まずは旅館からの悲鳴が聞こえる。地震の直後から、予約をキャンセルする電話が鳴り止まない。わずか数日で、温泉地の予約はガラガラになってしまったという。特に首都圏からの個人旅行客、そして団体客のキャンセルが多い。外国人旅行客のキャンセルも増えている。そして、キャンセルの波がいつ収まるのか、まったく見えてこない。

 確かに、多くの人にとって、旅行気分になれない状態だ。被災した人の映像を見ると、のんびりと温泉につかる気分にはなれない。

 箱根や伊豆も大きな影響を受けているらしい。数百人を収容できる旅館で、客が数人というケースもある。おそらく、関東甲信越の多くの温泉地が、同じような状況にあるのではないか。

 旅館だけではない。北関東のゴルフ場は、客が9割減になっているという。そして、電力不足や交通機関の混乱、ガソリンの供給問題が、窮状に拍車をかけている。

〜旅館の窮状は「日本の危機」〜

 旅館業は、日本経済において重要な位置を占めている。ちょっとした旅館であれば、100人以上の人が働く。地域によっては1つの旅館が、最大の雇用の受け皿になっていることもある。その旅館が支払う従業員の給与は、当たり前だが、客が支払う宿泊や飲食の代金で賄われている。

 旅館で提供される料理の食材も、周辺の生産者が供給している。旅館の料理でメーンとなる地元の特産品、魚や肉、野菜には旬がある。保存するとしても、それほど長くは置いておけない。だから、客が離れたままでは、いずれ廃棄しなければならない。

 春の行楽シーズンを目前に控え、キャンペーンによって大規模に集客することは、今のところ難しい。

 客が来なくて収入がないのに、経費はほとんど減らない。直前のキャンセルによって、ロスも大きい。だが、このような状況では、キャンセル料も徴収できないという。

 サービス業が突然、直面した危機である。

 旅館の多くは、これまでも厳しい経営環境で経営してきた。そもそも、余裕がある旅館などほとんどない。そこにもってきて、震災によって客が引き始めている。だから、こんな不吉な事態が頭をよぎる。

 閉店、破産、そして夜逃げ…。

 旅館ばかりではない。飲食店やレジャー施設などのサービス産業も同じ状況にある。

 これらサービス業は、地域経済の要と言っていい。雇用数が多く、地元企業も少なくない。だが、客が自粛してしまえば、失業、そして倒産という負のスパイラルが始まる。

 そんな状態が続けば、地域経済が蝕まれ、沈没していく。

 これが「第4の災害」の正体だ。

 まだ目に見えてこない。だが、全国で確実に広がり始めており、3月末にかけて非常事態が広がる。それも静かに、である。

 ところが、第4の災害を訴える場所はない。声を上げられず、みんな静かに耐えている。ただ、堪え忍んでいるのだ。

 サービス業は、日本全体の雇用の7割を占めている。しかも、数字は増え続けている。
 雇用ばかりではない。日本全体の経済活動の7割がサービス業である。

 第4の災害について、早急に議論を起こさなければならない。

 対応を間違えると、地方だけでなく、日本経済全体に大きなダメージを与える。そうなると、復興の時間がさらに長期化する。必要なカネも巨額に膨らんでくる。

そこで、2つの提案がある。

〜旅行代金の一部を寄付に〜

 その1。震災地の域外に住んでいる人は、できるだけ予定通り温泉に行くこと。

 そのかわり、支払いの時に、一定額を寄付しよう。食事から一品抜き、それを充てるのも一案だ。やり方は他にいくらでもある。

 旅館や飲食店、小売店、レジャー施設は、そのための特別なプランやメニューを作る。震災チャリティーを組み込んだプランを作るのだ。団体旅行客のキャンセルが目立っているが、それならば旅行代理店が果たすべき役割は大きい。

 その2。サービス業の効率化をさらに推し進めること。ここで得られる余力で、客とともに寄付する。客だけに寄付をさせるべきではないと考えている。

 この2つの取り組みで、客が負い目に感じることも軽減される。しかも、サービス業は客に来てもらえる。そして、被災地の周りから地域経済を下支えして、復興の1つの力になる。つまり、日本の商人(あきんど)が持つ「三方善し」の考え方を復活させて、日本全国から震災地を支える構図にもなる。

 ただ、企業が個別に実施しても、効果は限定的である。業界全体で、多数の同業者の理解を得ながら、組織的に進める国民運動にできればいい。

 行方不明者の捜索、被災者の生活支援、復興、大規模停電の回避…。こうした直接的な災害への対応が優先されるのは当然である。しかし、第4の災害への対応も忘れてはならない。そして、直接の被害を受けていない地域の住人こそ、その役割と使命があると思っている。

 復興への努力は、被災地だけが課されたことではない。また、ダメージを受けた産業だけが、その荷を負うものではない。

 すべては巡りめぐって、自分にはねかえってくるのだ。今、他の地域、他の産業のために手を貸すのは当然のことだと考えている。もし、被災者の生活が今のまま困窮し続けたら、そして客減少に悩む企業が倒れてしまったら、それは日本に住む全ての人にとっての不幸に違いない。

 かく言う私も、復興が1日でも早く進むよう、微力ながら、できることは何でもやろうと思っている。
 実は既にこの状況、鹿児島県は大震災の少し前に体験して、残念ながら続いております。新燃岳の噴火でね。弟の働いているホテルも未だ客足が戻っていない(有る意味ダブルパンチ食らったようなもん)とか...。大震災の翌々日に開通した九州新幹線もほとんど役に立っていない様な状態です。正直言えば、街並み以前の問題に直面したわけで。もちろんそれに対しての対策も行っており(霧島温泉期日限定無料化、とか霧島市が温泉券を配るとかね)、少しづつですが復活の兆しは見えてはいるようですね。

 現地の復興は確かに大事だ。でもね、今回被災しなかった人間が「心の被災者」になり、その後の人生絶望のままで...というのはいかがなものか?ネット上には心の被災者ぶって他人を揶揄する輩まで現れているのが現状だ。過去ログ参照すれば良く分かると思うけどね。

 消費抑制によりお金が回らない、と言うのは将来的には国庫、はては医療福祉の業界にも暗い影を落としかねない。何故なら、国の経済が順調である事が医療福祉の充実に直結しているからだ(冗談抜きでこれがわかっていない政治家や学者や従事者は多かったりします)。被災者で無い人達はここまでの日本の状況を踏まえ、これからどうすれば経済が活性化するのか、を考えるべき。やる事間違えていると、本当の復興は出来ない。そう思う。我々のような直接の製造業で無い業種の人間も同じ考えでいてほしい。

 もっというのなら、現在の福祉のあり方すら変えないといけないのかも。今の日本の福祉システムのモデルになっている高負担高福祉のスウェーデン型(従事者に還元されていないけどな、日本は)からの脱却、日本独自のシステム作りとかね。おっと、医療の型は逆に現状を追求しなきゃいけないと思うけど(アメリカやイギリスやスウェーデン真似したら最悪だと思うし)。実際問題、太平洋戦争以降最大の災厄なんだから、システムを変える事を躊躇しては復興には繋がらないと思うしね。現に躊躇しているんじゃない?木っ端役人どもは?

 かなり過激な事も書きましたが・・・。復興には諦めない心が必要。世界も日本のこれからに注目している。10年後に世界に誇れる日本になっていれば・・・それを信じつつ生きていこうよ。めそめそしてても、何にもならんって。

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posted by y-burn at 11:37| 鹿児島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件・・・その後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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